まず、キアヌ・リーヴス。若い時のキアヌが特に好きで、『マトリックス』とか『コンスタンティン』も好きだけど、『マイ・プライベート・アイダホ』がなんとなく心に残っているかも。キアヌの親友のリヴァー・フェニックスと共演しているし……。だからなのか、映画のなかのキアヌは個人的なかんじがする。
キアヌは一番楽しかった作品を訊かれて、リヴァー・フェニックスとの共演が楽しかったと答えたそうですね。バイクに乗って遊んだのが楽しかったと。映画公開の二年後にリヴァーがドラッグの過剰摂取で亡くなったことを思うと切ないです。亡くなった際、弟のホアキンも一緒だったみたいなんだよな……。
『グラディエーター』や『ジョーカー』のホアキン・フェニックスがリヴァーの弟だなんて未だに信じられない。リヴァーが生きていたらどんなおじさんになっていたんだろう……。とりあえず『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』に出ていたはずなんだよな。すごいことじゃないですか?
キアヌの話に戻ろう。キアヌがちょい役で出てた『ネオン・デーモン』のごろつき親父とかも印象に残っている。なんでキアヌほどの大物がこんな役で出ているんだ? と不思議に思った。何か事情があるのだろうか。
お友だちにも話したんだけど『コンスタンティン』ではキアヌの……。いや、この話はやめておこう。品位を貶めるかもしれない。品位なんてあってないようなものですが。
キアヌの何が好きかって、荒唐無稽な話をされたり無理難題を押し付けられたりしたキアヌが「こいつは何を言ってるんだ?」みたいな呆れた顔で眉をひそめて相手を見るのが好きなんですよねえ……。いやはや……。いい……。
次は『エージェント・ウルトラ』のジェシー・アイゼンバーグ。この映画、ジェシーが好きすぎて二回観たんだよな。純粋にジェシーが性癖にぶっ刺さったというだけで。同じ映画を二回観るより新しい映画をもう一本観たいというわたしが二回観た。それくらいこの映画のジェシーが個人的にドストライクすぎて……。
あるシーンで心臓を打ち抜かれたんですよ……。ジェシーがコンビニで襲撃を受けて、恋人役のクリステン・スチュワートがやって来たときのシーンなんですけどね。このシーン、何度も何度も観たから鮮明に覚えてる。
ジェシーがコンビニの外にある支柱にすがって怯えながら話すシーンがあるんです。ここのジェシーの足がね、足というか全身がくにゃくにゃで、声は震えてて今にも消えそうで、ガールフレンドに頼り切っているんですよ。
まじで……母性本能をくすぐられるどころか殴りつけられましたね。強烈な一撃で一発KO。でも、かわいいというのとも少し違う気がするんですよね。守りたいというわけでもなく。ぐちゃぐちゃにしたい、の方が近いかも。これはまさしくキュート・アグレッションですね。
この映画のジェシー(ちなみに役名はマイク)はめちゃくちゃ内気で健気でかわいいんですよ……。恋人のクリステン(役名はフィービー)のために花火を用意したりね……。ネタバレになりますが、クリステンが上を裏切ってジェシーを選んだのも納得するんですよ、それくらい可愛い男なんですよ……。はあ、かんわいい……。ほんとかわいい……。
ジェシー・アイゼンバーグは『グランド・イリュージョン』でいいなと思っていたんですけど、主人公ポジションだったわりには出番が少なかったような気がするんです。『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』では坊主になっちゃったし泣。
それで、ジェシー不足を補うために観た『エージェント・ウルトラ』でこんな……こんな可愛い男っぷりをぶちかまされて……。完全に落ちるかと思われましたが、『ソーシャル・ネットワーク』で冷静になりました。やはり『エージェント・ウルトラ』のマイク役がピンポイントでヒットしたんだなあと……。もうあんな可憐な役はやらないだろうなあ……。
というか、なぜかジェシー・アイゼンバーグって主役級の役をやってもあんまり印象に残りませんね? 『ゾンビランド』も『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』もあんまり覚えてない……。
次は男……とは少し違うんですが。『ヒックとドラゴン』のトゥースレスがかわいい。猫と犬のかわいいところのハイブリッドな気がする。猫のツンとした素直じゃないところと、犬の忠実でおバカなところが合わさったかわいさ。
懐くと親しみのある子なんだけどドラゴンとしては希少&有能なところもいい。もし相棒となる生物を選べるなら絶対にトゥースレスを選びたい。
トゥースレスは女の子を前にするとあほになるところがまたいいんだよな。中学生男子か? ってくらい不器用で言っちゃわるいけどキモくなるのがまた良い……。女の子って人間のことじゃなくて『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』で出会った同じナイト・フューリーの女の子のことです。
でもトゥースレスの良さはヒックありきの良さかもしれない。ネタバレになってしまいますが、ヒックは一作目の最後に足を失くすんですよね。尾翼を失ったトゥースレスと同じように。だから二人は一緒じゃないと飛ぶことができない。そこがね、深いよね……。
人間のせいで飛べなくなったドラゴンが人間のおかげで飛べるようになり、そしてドラゴンに乗って飛ぶことができるようになった人間がドラゴンのせいで足を失くす……。運命、という感じがしませんか。二人は運命のパートナーなんだ……。
あとひとり、映画じゃなくてドラマでキュンときた男を紹介してもいいですか?
『ブルックリン・ナイン-ナイン』のアンディ・サムバーグです。この人ジェシー・アイゼンバーグと顔の系統がちょっと似ていると思いませんか? そして早口で軽薄でASDかADHDのオタクっぽい役柄が多い笑。
わたしが好きなシーンはシーズン7のエピソード6で、アンディ演じるジェイクが妻のエイミーと妊娠計画について話し合うシーンで、エイミーにマリオパーティでジェイクが激怒していたことを指摘されたときですね。
「I'm just saying, Wario cheats. It's a stupid game.」って小声でぶつぶつ言うシーンがね……好きすぎて。この言い方が普段のキャラと違ってナイーブそうでめちゃくちゃ刺さりました。
アンディ・サムバーグは『パーム・スプリングス』もよかった。この映画、オチが笑えて最高なんですよね。ループものなんですけど、そうやって解決するんだ!? って可笑しくなっちゃう。
こうして書いてみて気付いたんですけど、わたしはジェシー・アイゼンバーグやアンディ・サムバーグみたいな顔の男が女性に対して気弱そうにひそひそ話すのがすっごく好きみたいです。なんだこの性癖は……。
なよなよした男が好きというわけではないんですよ。ジェシー・アイゼンバーグとかアンディ・サムバーグってすごく横柄な役をやったりしていて、その文脈ありきでウブな役をやった時に刺さるんです。
まとめると、育ちが良さそうな顔をしていて自己肯定感が低くて世慣れていない男が好きなんだと思います。そういう男と付き合いたいというより、そういう男の横っ面をひっぱたきたい。いやなんなんだこの性癖。
あ、あと重要なのが「頭がいい」という要素。わたしは救いようがないほどサピオセクシュアルなので……。この指向のせいで今まで苦労しました……。サピオロマンティックではない、という点が重要ですね。うん、これを深掘りするとわたしの遍歴がつまびらかになってしまうからやめよう。
うーん、思ったより赤裸々な性癖の開示になってしまったような気がする。まあいいか。
というわけで、映画のなかで好きな男を四人(三人と一匹?)あげてみました。これ女優バージョンもしてみたい気がする。気が向いたらします。
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