2023/12/08

#1000 アーサー・コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの生還』感想

2008年から読了した本をブクログに記録を始め、その完全版としてスプレッドシートにも記録していました。

スプレッドシートの記録が、2023年の11月に1000冊を達成いたしました。拍手!


1000冊達成した記念にブログでも始めてみようかと、いまこの文章を書いているわけです。


記念すべき1000冊目は、シャーロック・ホームズです。シリーズものの途中の巻です。


うーん、不満というほどでもないんですけど、ちょっと拍子抜けというか……それというのも、ちょっとした手違いがありまして。


実は1000冊目は特別な本にしようと思っていたこともありました。


でも、もうすぐ1000冊だということに気付いたのが遅くて、あまり計画を立てる時間がありませんでした。


なので、そのとき図書館から借りている手持ちの本の中から、自分にとって比較的特別感のある本を1000冊目にしようと決めました。


そして選んだのは次回の記事に出てくるであろう村上春樹『村上さんのところ』です。


村上春樹が一番好きな作家だし、きっとずっと覚えているであろう1000冊目にふさわしいかなと思った次第です。


しかし、あとから発覚したのですが、記録から漏れていた本がありまして。


梶井基次郎の『檸檬』。この本を、わたしは10月に読んだのに記録し忘れていたのです。


なので、この本が繰り上がりで1000冊目になってしまいました。


完全に油断していたし、こんな小さなミスが後々まで残る記念すべき1000冊目に影響するとは……。


なんだか、キッチリとやり切れないところがわたしらしいです。そこそこ几帳面だとは思うのですが、詰めが甘いんですよね。


本の感想としては……。


ホームズ本は、読書をする気力がないときでもかろうじて読める本です。


すべてがちょうどいい。


まず短編だし、魅力的なバディものだし、きれいに起承転結がおさまっていて、ミステリーありホラーありドラマあり、けっこう完璧なバランスの面白さなんですよね。


すごいよなあ。それに、シャーロキアンの訳者が事細かに注釈をつけてくれるおかげで霧深い十九世紀末ロンドンが鮮やかに感じられる。


あ、ちなみに光文社の新訳シャーロック・ホームズ全集です。これね、挿絵も当時の人気作家が描いたものが抜粋してのっていて、これがまたいいんです。


まだまだシリーズは続くので、細々と読んでいきたい。


はあ、1000冊目かあ……。


なんか、何千冊も読んだ気がしていましたが、そんなことなかったですね。


遅々とした歩みでなんとか1000冊たどりつきました。


ここまで来て思いましたが、これからの読書は厳しく選択していかなければならないなと感じました。


1000冊読んだからには、多少なりとも読書の筋力はついていることでしょう。


読書にも筋トレが必要ですよね。重い本を持つという物理的側面でもそうですが、重厚な本を読みこなす精神的筋力が必要だなと思うときが多々あります。


これからは、読みたくてもあまりに巨大で手が出せなかった壮大な小説を読める力が自分にあると信じて、どんどん大作に挑戦していきたいです。


時間も少ないですしね……。気力体力ともに、今が最大のピークであとは落ちていくだけでしょうから。


『ジャン・クリストフ』『アンナ・カレーニナ』『レ・ミゼラブル』あたりをまずは読みたいですね。


作家でいうとドストエフスキー、トルストイ、ジェイムズ・ジョイス。


勇気づけられるのは、もっと歳をとっても読書ができるんだということを、おぼろげながら知り始めたことです。


図書館などで出会う、わたしよりも年上の方たちが本棚のあいだをウロウロしていると、わたしもあの歳になっても本を読めるんだと実感できて少し安心します。


もっと若いころは、歳をとったら目が悪くなって本の文字が読めなくなり、大きな活字の本しか読めなくなるんだと思い込んでいたので、これは大きな進歩です。


まだ読んでいないおもしろい本を求めて、わたしはこれから何十年先も、図書館の本棚のあいだをウロウロするでしょう。


まだまだ読書人生は続く……!

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