2023/12/08

#1004 出口治明『哲学と宗教全史』感想

これ、あと数ページで終わるというところで、ずっと放置していた本でした。やっと読み終わってスッキリ。

こういう勉強系というか教養系というかそういう本って自分が元気な時じゃないと読めないんです。


元気な期間が終わるとパッタリ建設的なことができなくなるので、あと数ページ読めば終わりという事実にも気付かず忘れ去ってしまう。


というわけで、読了までだいぶ時間がかかってしまいました。


「知らないことを知りたい!」と目をキラキラさせる時期はすぐに過ぎ去ってしまうので、その気力があるうちにせっせとこういう本を読まなければ。


この本は図書館で借りたのではなく購入した本なので、ずっと手元に置いておけます。


年表がついているのがいいですね。


年表といえば、主要な哲学者とその著作が書かれた年をスプレッドシートにまとめたなあ。


自分のなかで哲学ブームが起こったときに、哲学の入門書を読んでいた時期があり、そこで時を同じくして『哲学と宗教全史』も読み始めたんだと思います。五か月くらい前かな?


ときどき宗教ブームも巻き起こるので、哲学と宗教について概観できるこの本はこれからも重宝しそうです。


読み始めたときは平易な文章と気楽な距離感に疑念を抱いていました。読者に対してフレンドリーなのはいいが、一般人だと思って気軽に説明しているんじゃないか、と。


「これ本当か? 博識なおじさんが記憶を頼りに書いているんじゃあるまいな。ところどころ作者の推察が書かれてるが、学問的に正しいのか?」と疑いながら読んでいました。


その疑いが拭えず、図書館で見かけたちゃんとした歴史書(すみません、名前を失念しました)を借りて読んだのですが、すぐにギブアップしました。本物には歯が立たなかった。


わたしにはこの本くらいのレベルが今はちょうどいいようです。楽しんで読めました。


著者いわく、学生時代に比べて知見がどこまでアップデートされているか自信がないとのことだったので、わたしの疑念は中らずと雖も遠からずだったようです。


専門の研究者のちゃんとした学説が読みたいなあと思えたので、あと何冊か入門書を読んで筋力をつけたら、『世界の名著』にチャレンジしたいですね。


読書にも筋トレは必要なのだ……。

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