2023/12/08

#1007 岡田淳『こそあどの森のおとなたちが子どもだったころ』感想

だいすきなこそあどの森シリーズ。

完結して悲しい思いをしていましたが、スピンオフ(?)が出ていて狂喜乱舞しました。

しかも、こそあどの森のメインキャラ全員がでてきた! うわー、もう、ファンにとっては最高の一冊ですよこれは。

こそあどの森シリーズは、来年から月に一冊ずつ買おうと思っています。そうすれば、一年で全巻揃うというわけです。

何度読んでも飽きないし、ワクワクするし、イラストも最高、キャラも大好き、物語もぜんぶ好きな本。こんな本が本棚に、いつでも手に取れるところにあるなんて最高すぎる。

来年が楽しみです!

本の感想としては……。

岡田淳の物語って、王道からすこしだけ外れるところが面白いんだよなあ……と改めて思いました。

ストーリーのお約束に沿うのかと思いきや、意外なところへと物語が転がっていく。

転がっていった先で何が起こるかわからない。先が読めないハラハラやトキメキを存分に味わえる。

そして読んだあとは必ず心がほんのりとあたたかくなる。スキッパーたちが大好きになる。

イラストもよかったです。あのイラストがあるおかげで、物語にさらに深みがでてくるんですよね。

今回は豪華なカラーがあって見どころがバッチリありました。きれいだった……。

それから本の見返しにこそあどの森を上空から見下ろした図があって、これまでの物語の舞台になった場所を見ることもできました。地図っていいですよね。

それにしても、どうしてこんなにあの登場人物たちを好きになってしまうんだろう?

たぶん、スパイスのように欠点がすこーしだけ含まれているからではないかな。

スキッパーは無口すぎるし、双子はワガママ。

スミレさんは辛辣だし、ギーコさんは気難しい。

ポットさんはお調子者だし、トマトさんは感情的。

トワイエさんは……。どもり? パッと思いつかないな。この影の薄さが欠点かな?

この登場人物たちをもっともっと見ていたいな……。

岡田淳先生、続編どんどん出してください。お願いします。頼みます。

もし出されなかったら、自分で物語を作って絵を描いてしまいそうだ……。

そういえば、ある時ふとこそあどの森のキャラが動いているところを見たいと思って、アニメを作ろうとしたことがありました。

スキッパーとドーモさんの絵を描いたのですが、スキッパーの髪の毛って描くの本当に難しいんですよ。

なにはともあれ、こそあどの森、まだまだ続編期待しています。

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