※ ネタバレがありますのでご注意ください。
ううっ……。泣いちゃった。やっぱりディズニーはいいなあ。
なぜ今更この映画を観たかというと、最近お話させていただいた方が教えてくれたことがあって……。
それというのも『シュガーラッシュ:オンライン』『トイ・ストーリー4』『アナと雪の女王2』は「別れの物語」だというのです。
『シュガーラッシュ:オンライン』と『トイ・ストーリー4』は観ていたので「なるほど」と感心してしまいました。それで観るつもりはなかった『アナ雪2』を観てみたわけです。
基本的に映画作品の二作目ってあまり期待しておらず鑑賞を後回しにしがちだったので、良いきっかけでした。
三作品はそれぞれ2010年代のおわりに立て続けに公開されていますね。『シュガー・ラッシュ:オンライン』は2018年、『トイ・ストーリー4』『アナと雪の女王2』は2019年。
今回『アナ雪2』を観て、ディズニーの一時代が終わったことを感じさせられました。「End of an era」とでもいいましょうか……。
それを教えてくださった方とその話をしていて失敗したなあと思ったのは、ちょっとした失言をしてしまって……。
わたしは何が終わって何が始まったんだろうと思って、自作の映画年表を見てみたんですね。
そうしたら、2020年代最初の作品は『2分の1の魔法』、それに続くのが『ソウルフル・ワールド』『ラーヤと龍の王国』でした。
それでわたしは考えもせずに「ああ、ディズニーポリコレの時代がはじまったんですね!」とポロリと言ってしまって……。
ディズニーが好きな人になんてこと言うんだと自分を責めました。
しかもわたしは『ラーヤと龍の王国』しか観ていないのにポリコレと決めつけるなんて……。
わたしの悪いところは、たくさん作品を観ていることを鼻にかけて断定的に評価することですね。
まあわたしが狭量で性格が悪いのは、それはそれで仕方ないことです……。でも、誰かの好きなものに対してポリコレと決めつけるのは本当によくないなと反省しました。
さて、『アナ雪2』の感想ですが……。
まずご了承いただきたいのは、わたしはディズニーを観るときは精神年齢9歳になっています。
なので9歳らしく自分の感性に素直に従い褒めたり貶したりします。あしからず。
それではアナ雪2の感想を申し上げますね。
まずね、思ったのは、「エルサの衣装すてき~~!」でした。
最初に着ていた濃い紫の衣装、そして旅装束、そして最後の白いドレス。ぜんぶ素晴らしくすてきでした。
やっぱりディズニープリンセスの衣装は世界中の女の子がバースデイやハロウィンに着たくなるようなものじゃなきゃね!
エルサに比べると地味なアナの衣装も北欧らしい素朴さでめっちゃかわいかった……。紅葉の森と色合いがマッチしていてよかった。
そして、姉妹がお互いを信頼し合うようになっていて心があたたかくなりました。
危うげがなくなりましたね。エルサはアナを頼り、アナはエルサを支えようとする。
前作でアナは能天気ハッピー無鉄砲な子だったのに……今作では危険に飛び込むエルサを止めようとしていて、成長を感じられました。
エルサも丸くなって雰囲気がやわらかくなりましたね。ちょっと内気なところが相変わらずでかわいい。ジェスチャーゲームが下手くそでハンスに辛辣なところがキュンとしました。
クリストフはねえ……。いいやつなんだけど、ちょっと空回りしていましたね笑。
9歳のわたしが途中で飽きちゃったところがあって、クリストフが姉妹に置いていかれて歌っているところですね。あそこは中だるみした部分だと言っても仕方ないでしょう。おもしろかったけど。
あれってちょっと昔のアイドル歌手のバラードMVのパロディなんでしょうけど、そんなの9歳にわかるかい! と思いました。
でもクリストフのまともな歌唱パートはあそこくらいだったので許しましょう。
それにしても、やはり「別れ」がテーマである以上、すこしだけさみしさを感じるエンドでしたね。
ダムが崩壊し閉じこめられた魔法の力が開放されエルサも氷から解放されたとき、アートハランにいたはずのエルサが突如水中からアレンデールにあらわれました。
どうやってアートハランからアレンデールに来れたのか考えると、つまりエルサは完全に精霊になってしまったということですよね。水の精霊である馬が神出鬼没なことを考えるとそうなります。
エルサは人間から精霊に生まれ変わってしまったために、人間の国であるアレンデールをアナに譲り、より精霊に近いノーサルドラの森に住むことにした。
仲のよかった姉妹が離れ離れになってしまった……。だけど、アナは女王としてより成長できるだろうし、今まで女王という重責に耐えてきたエルサは人間という枠を超えて真に自由に世界を飛び回れる。
そして姉妹の愛が人間と精霊をつなぐ架け橋として、世界を平和へと導く……。The End.
これでよかったんだ……という終わりでした。
ディズニーもプリンセス頼りのいままでのやり方から抜け出し、プリンセスの呪縛から解放されたかったのかもしれない。
プリンセスは魅力的だし求められているものだけれど、ディズニーがプリンセスのバリエーション展示会場になったら確かに味気ないです。
プリンセスという枠に捕らわれず、いろんな世界を表現してみたかったのかもしれませんね。
ディズニープリンセス映画の金字塔エルサは、プリンセスから女王になり、そして精霊になりました。
プリンセスから解き放たれたディズニーが何を作ったのか、ちゃんとこの目で確かめないといけませんね。
ポリコレといって敬遠せず、9歳の視点でちゃんと最近の作品を観たいと思います。
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