予告でのミーガンの奇妙なダンスが面白くて、配信されるのを楽しみに待っていた『M3GAN』。
感想としては……。うーん。この映画、アリ・アスターの『ヘレディタリー 継承』のあとに観たんですよ。数日空けてですけど。
『ヘレディタリー 継承』を観たあとだと、ちょっと安っぽく感じてしまって……。
驚きがなかった……。ただただ、ミーガンというちょっと不気味なAI人形が予想の範囲内のことをしていくだけ。
あの予告に使われていた奇妙なダンスも、映画本編だとほんの一瞬だしそもそもどうしてあそこで踊った? という疑問が湧くシーンになっていて……。
映画のことをあまり悪く言いたくないけど、この映画、褒めるところを見つけるのに苦労してしまいます。
あのミーガン役の女の子の驚異的な身体能力には目を瞠るものがありますが、それに頼りすぎじゃないでしょうか。
怖いシーンに関しても、もっと本気を出せば怖くできたんじゃないかという疑問も残ります。森の中でいじめっ子の男の子を追いかけるシーンとか、もっと上手に撮ればもっと怖くできたんじゃないでしょうか?
気に食わない犬やおばさんを次々殺していくのはスカッとしますが、わたしはスカッと映画ではなくてホラー映画を求めているんです……。
この映画ブログ、観終わってから感想を大体書くようにしているのですが、『M3GAN』は感想を書く気になれなかったです。書くことがなさすぎて。
脚本も撮り方も大人しすぎるという印象を受けてしまった。ホラーなんだからもっと狂気が欲しかった。「観客を怖がらせてやるぞ!」という意気込みが欲しかった。これはわたしのワガママか……。
ホラーなのに大人しい印象を残すだけの映画となってしまったかんじがあります。
妹から聞いたのですが、「ホラーとギャグは紙一重」という言葉があるそうです。たしかにそうですよね。
この『M3GAN』という映画は、ギャグに走らないよう慎重になった結果、ホラーとも言えない映画に着地してしまったのかなあと想像したりします。
ミーガンの見た目とかテーマとかキャッチーで最高なんですけどね。はあ、もったいない……。
誰か『M3GAN』のおもしろさをたくさん語れるという方がいたらぜひ連絡ください。わたしもこの映画のおもしろさをたくさん見つけたいから……。
なにはともあれ、『M3GAN』はわたしにとってはちょっと残念な映画でした。期待が高すぎちゃったのかな……。
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