お、おもしろかった……。監督リドリー・スコットなのね。納得しました。
わたしはミーハーなので戦争ものの映画に特に入れ込んでいるというわけではないのですが、制作側が気合を入れて作った作品が多いので、結果として名作になり好きになるというパターンが多いですね。
『フルメタル・ジャケット』とか『ダンケルク』とか好きです。特に『フルメタル・ジャケット』はいつか記事に書きますが、いろいろと言いたいことがたくさんで大好きです。
ブラックホークが撃墜された場面では、泣くシーンでもないのに涙がにじみました。なんちゅうすごいものを見せてくれているんだ……という感動。
名作映画って、場面のひとつひとつがグイグイと脳に刻み込まれていく。登場人物の所作のひとつひとつがしっくりと感情になじむ。
日々の雑事や批評的視点なんて放棄して、何も考えずに映画に熱中できました。
なぜあの戦争にアメリカが介入しなければならなかったのか、そこらへんのことはわたしにはわかりません。そのわからなさがどうしようもなく虚しさを感じさせて、最後の遺体が並んだシーンではなんともいえない気持ちになりました。
ガリソンが兵士の治療中に流れ落ちた血を拭うシーンがあったけど、あれはガリソンがあの一連の作戦の全責任を負ったという暗喩だったんだな。
アイディードが戦死した翌日にガリソンが退役したというのは、やはり悔悟があったからだろうか……。
兵士も兵士の家族も、それが任務だからという理由だけでお偉いさんに地獄に送り込まれて、どういう気持ちでいるんだろう。
「なぜ?」が積み重なっていく。戦争というものに対して、わたしは途方に暮れて「なぜ?」と問うしかありません。
この映画は良すぎて語ることができない……。
無駄なことは語らず、黙って二回目視聴します。
0 件のコメント:
コメントを投稿