サマセット・モーム賞などいろいろな賞を受賞した小説らしいので、どれどれと思って読んでみました。
わたしたちと同じように普通に生きる人々の生活のなかに、当たり前のように不思議な存在が同居している短編集。
人魚、妖精、巨人などが生活の一部になっていて、そのなかで登場人物たちが生きている一場面を切り取った小説でした。
おもしろかったな。あんまり期待しないで読み始めたけど、それぞれの短編に架空の生物がひとつずつ出てくるとわかってから一気におもしろくなった。
しかも、その架空の生物の不思議さ、異質さを主題に据えるんじゃなくて、それはあくまで当たり前に存在するものとして描かれているんだよな。
このおもしろさ、伝わっているかなあ。
著者がイギリスのコーンウォール地方出身とのことで、その地に伝わる伝承をモチーフにしているそうです。
イギリスの伝説を現代に蘇らせた素敵な小説でした。
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