Wikipediaを読んでみると、これってマット・デイモンが脚本を書いたのね! ハーバード大学在学中に授業で書いた脚本って……マット・デイモンってすごく頭の良い人だったんだ……。知らなかった。
バランスがいいなと思いました。数学の天才だけど不良というトリッキーな要素と、心の傷を負った人々の癒しの過程という要素。この配分が絶妙によくて、軽すぎず重すぎず、爽やかだけどしっとりとした後味の映画でした。
人物の表情をアップで捉えるシーンが多かった印象。だけど俳優陣の演技が良くてドアップにも耐えられる演技で安心して観れました。
特にロビン・ウィリアムズはよかった。助演男優賞受賞したみたいだけど、納得の演技でした。見ていて心がかすかに揺れるんですよね。今にも壊れそうな、だけど同時にどっしりとした安心感がある。
ロビン・ウィリアムズについては悲しいお別れだったのでなおさら彼が生きて演技していることに感銘を受けました……。
それぞれが過去に抱えた傷をゆっくりと確実に変化させていく過程は、よかったねという思いと共に一抹の寂しさも感じさせて、味わい深かったです。
そうなんだよね、傷って抱えているうちは痛くて苦しくて手放したいんだけど、いざ手放すとなったら寂しさもあるんだよね……。
その少しの寂しさがいい味になっていて、この映画のトーンを静謐に整えていて、ほんといいなあとしみじみ感じました。
マット・デイモンを見直した映画でした。今までそんなに興味なかったけど、ちょっと興味でてきました。
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