こういう有名作品ってドラマとか映画とか観てると当たり前のようにネタをぶっこまれるから、本当にはやく観ておかないといけませんね。
たしかこの映画の最期のシーンも『ギルモア・ガールズ』かなんかで観てしまったんだよな……。あの印象に残るカットは一度観たら忘れられないじゃないですか。
これでもう『テルマ&ルイーズ』のネタをどこで観ようが安心していられる……。
ルイーズ役のスーザン・サランドンの主演映画は二本くらい観たことがあって、「この女優の扱い方……なんかの有名作品に若い頃出てたんだろうな」と思っていたんですが、まさかの『テルマ&ルイーズ』だったとは……。
この作品、あまりに有名なのでもっと昔の作品だと思っていたら、1991年公開でしかもリドリー・スコットが監督をしているじゃないですか! リドリー・スコットってこういう作品も作れたのね……。
リドリー・スコット好きなのに作品全部を把握しているわけじゃないので、映画を観始めてから初めて知って驚愕することがよくあります笑。『ブラックホーク・ダウン』も映画が始まってからリドリー・スコット監督だと知って驚きました。
はあ、もう一度観たいくらい良かった……。だけどもう配信終わっちゃったんだよな。有名な作品ってすぐに配信終わっちゃうから……。
この映画、あらすじだけだと絶望的な映画なのに、どこか楽観的というか……暗い映画じゃないのがすごいですよね。
テルマとルイーズが追い詰められながらもどこかに解放感を感じていて、逃避行を楽しんでいるのがわかるからだろうな。
それにしても、二人の旅のはじまりとおわりの変化……特にテルマの変化はすごかったですね。テルマは最初世間知らずの甘ちゃんだったのに、最後の方ではルイーズが引くくらいワルになっててかっこよかった笑。
二人を気にかける刑事がいたじゃないですか。あの人に頼れば、なんだかんだで元の生活に戻れる可能性があったわけですよ。それに加えてルイーズの恋人も二人を助けようとした。だけど二人は男たちが差し伸べた手を取らなかった。
男に頼るのなんか、もうウンザリしていたんでしょうね。テルマは暴君のような夫の支配下で生きてきて、ルイーズはテキサスでレイプされている。ルイーズはあのダンディで情熱的な恋人のプロポーズも受けなかった。
テルマとルイーズは、もう二人きりで生きていくと心のなかで固く決めていたんでしょうね。だから、捕まるくらいなら最後まで二人で生き抜こうと、崖へ突っ走っていった。
二人が崖から飛んだ、その決意と絆に納得できるだけのものを、リドリー・スコットはちゃんと映し出していた。二人が辿った旅路はあのエンディングへ一直線に繋がっている。
目に焼きついて離れない、崖から飛んだグリーンのサンダーバード……。一生忘れられないエンディングです。
こんなシーンを作れる監督、すごいな。
なにはともあれ、映画の持つ力を改めて感じました。
0 件のコメント:
コメントを投稿