2024/03/11

映画『ファインディング・ドリー』感想 ※ネタバレあり

『ファインディング・ドリー』もお友だちにオススメしてもらってたんですが観るのを忘れてて……。そんな時に『ブルックリン・ナインナイン』を見てたら『ファインディング・ドリー』のネタが出てきて思い出し、無事に観ることができました。ほっ。

ドリー……。ドリーって楽観的で明るく見えるけど、本当は不安でいっぱいなんだね……。ドリーが助けを求めているのに他の魚に冷たくされているのを観ているとわたしも悲しくなっちゃって……。

ドリーは思い切って行動することで活路を見出していく強い魚なのに、もの忘れがひどいことで自分の力を信じ切れないのが切ないね。

そんなドリーのすごいとこは他の魚に全力で助けを求められることだと思う。そんなドリーだからこそ他の魚が親身になって助けてくれる。

心理学では「自立」は複数の依存先を作ることが大事だと言われていた(ような気がする)。他の魚に躊躇なく頼れるドリーはひとつの「自立」の在り方を教えてくれるよね。

わたしなんかは「自立」じゃなく「孤立」している人間なのでドリーがちょっと羨ましい。

わたしは障害者なので(障害者手帳持ち)ぶっちゃけドリーを障害がある魚として見てしまうんですが……。だからついついドリーの悲壮感に焦点を当ててしまうんだよね。

普通の魚が経験しないような困難がドリーの旅路では次々と襲ってくるじゃないですか。ふつうの魚がゼロからスタートするところを障害があるとマイナスからスタートしないといけない。左に二回曲がることすら覚えられないドリーは大きなハンデがある。

だからふつうの魚の数倍苦労して数倍努力しないといけない。普通なら疲れ果てて諦めるところでしょうが、ドリーは最後までがんばってやり遂げてほんとすごいと思った。まあドリーがちょっと変人だからできたことなのかも……笑。

それにしてもドリー親子の絆には涙が禁じ得ませんでした……。両親はドリーを信じていたんだね。あの家につづく貝殻の目印、美しすぎるでしょ……泣。

どんなにハンデがあっても、本人の諦めない意思と周りの協力で不可能に思えたことを成し遂げる。なんとも勇気づけられる映画でした。

なにはともあれ、ドリーが無事に家族と会えてよかった。

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