おもしろかったはおもしろかったんだけど、ちょっと今うつっぽい時期なのであんまり感想が出てこないな。
映画を観るうえで一番気になったのがチャッキーをどうやって動かすんだろうということだったんだけど、予想外に上手に動かせていて自然に見える撮り方も上手くて驚いたな。
あれって表情はロボットで動かしているんだよね? ロボットでよくあんな邪悪な表情を作れるなあ。滑らかに動いてたし。あの時代にはあれだけ技術が発展していたんだね。あとはところどころ低身長症の人を使ってるのか。
でも、心の感度が下がっているときに観たからか、どうしてあんな大ヒットして伝説的な作品になったのかいまいちよくわからなかったな。
当時観たら衝撃的だったんだろうか。『グレムリン』を観たときも同じようなこと思ったけど……。なんでこれが? と思ってしまう……。
でも、そういうものなのかもしれないなあ。
例えばわたしは『マトリックス』が大好きなのだけれど、あれって今の若い子たちが観たらCGの技術とかお粗末に見えるのかもしれないね。
でも『マトリックス』を当時観たわたしはものすごく衝撃を受けたし新しい映像に興奮したし感動したし今でも大好き。
だから数十年後にマトリックスを観た若い人が「この映画がなぜ大ヒットしたのかわからない」とか言っていたらちょっと怒りを感じるかもしれないな……。怒りというか困惑だな。なぜこの映画のすごさがわからないんだ? と戸惑うかもしれない。
そう思うと、今の子たちってめちゃくちゃ目が肥えているんだろうなあ。リアルで自然なCGは当たり前、洗練されてて面白いのも当たり前。
そんな子たちが前世紀に作られた映画を観たら古臭くてあか抜けない面白くない映画と感じてしまうのも無理はないのかもしれない。
映画体験っていつの時代に生まれるかでまったく変わってくるんだなあと実感しました。
わたしも古い人間になっていって新しい人が新しい映画を観ていくんだなあ。
しみじみとそんなことを思いました……。なんか老いた気分。枯れてるんです、いま……。
まあ、そんな時期もあるよね。
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