別のところでもちょっと感想を書いたんだけど、感情を整理するためにここにも書いておく。
頭の凝り固まったわたしには、この映画が必要だったんだ……。
作品を観ればやれ脚本がどうだのやれ監督がどうだのウダウダ言っていたわたしが本当にバカらしくなってしまった……。
この映画でわたしの心が丸裸にされてしまったような気がします。男の裸が山ほど出てくる映画だからというわけではないんですけど……。
これでもかこれでもかと展開を詰め込みそのすべては誰もツッコむこともなく突き進んでいきあれよあれよという間にプリズムショーに魅せられてしまう。
あらゆるシーンが衝撃的で突拍子がなくめっちゃおかしいのだが、笑っていいのかわからないくらいみんな大真面目にやっている。
ああだめだ、こんな言葉じゃあの映画のすごさは言い表せない……というか言葉で表現できる気がしない。
これはこの映画を観たという体験を共有した者同士でなければ通じ合うことができないんだ。
たとえばアイドル映画を観ていたと思ったら突然バトルがはじまって天を竜が舞い腹筋で剣の攻撃を弾き返しお尻から蜂蜜が出てキッスされ無限ハグされるという体験を共有した者でなければ「なにいってんだこいつ」ってなるに決まってるんだから……。
なんか一時期キンプリが流行りまくっているなあと思っていたら、みんなはこんなすごいものを見ていたのか。たしかに「キンプリはいいぞ」としか言えなくなるわ。
一応二回観たのですが、奥深いキンプリの世界を知ることは到底できず……オススメしてくれたお友だちが親切にも解説をしてくれるとのことだったのでその解説を待ちます。
今まで観た映画のなかで一番声をあげてしまった映画かもしれない。普通の映画を観るときはもちろん無言なのですがこの映画はあまりの羞恥と衝撃に「いやー!!」「ひいー!!」「あ”あ”ー!」とダメージをくらいながら観たので……。
観終わったあとは頭をぐちゃぐちゃにされるんですが、でもなんだかクセになっちゃうんだよなあ……。
わたしみたいに頭でっかちのお高くとまった映画通気取りはぜひ観た方がいい。今まで築き上げた映画の常識を根底から覆されるから……。これは我々の脳がどれだけの負荷に耐えられるかという挑戦でもあるんだ。
なにはともあれ、わたしがとうとうこれを言うときがくるとは……。
キンプリはいいぞ。
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