カルト的人気があるみたいなのでいつか観なくちゃなあと思っていた作品。実はあんまり気が進まなかったけど、やっと観ることができて達成感。
作品の評価としては……わたしにはちょっと高尚すぎたかな。わたしはどちらかというと世俗的な感覚の持ち主なので、この作品の面白さを十分享受することはできなかった。
最初観た時は最後まで通して観ることができなくて、数日経ったあとにやっと最後まで視聴できた。
わたしはたぶんフランス映画の感性と相性が悪い。やっぱり根がミーハーで教養がないから、フランス映画を理解し面白がるのはちょっと難しいと感じる。
それにね……やっぱり絵がね……。なかなか受け入れがたいというか。印象に残る唯一無二の絵で映画にはぴったりだと思うんだけど、好みの観点からいうとnot for meかな……。
だけどいまでもはっきりシーンを覚えているくらい記憶に残る絵だった。そこは本当にすごいと思う。
どうしてわたしにとってはあんまり刺さらないのかなと考えてみたのですが、映画全体を通してなんとなく寂寥感があるからかなあと思います。
見たことのない生物、植物、建物、世界が延々と続くじゃないですか。すべてが見慣れなくてどこにも拠り所がない。唯一見慣れた人間も小さくて卑小な存在として描かれている。
素晴らしい夢を見たけど、起きたらすべて忘れてしまったかのような空虚な気持ちになる。
そういう虚しさを忘れようと汲々としているのに、それを思い出させるこの映画が苦手なのかもしれない。
個人的にはあまり好んで観ないけれど、観る価値のある映画として人にオススメはすると思う。
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