なんでそう思ったかというと、死霊館シリーズのひとつである『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』に出てきた呪術師とこの『ヴァチカンのエクソシスト』の神父のキャラが似通っているから笑。
似通っているということは、キャラを立たせて人気を出すためにセオリーに従って作ったということなんじゃないかなと思っています。
まあ『ヴァチカンのエクソシスト』のガブリエーレ・アモルトは実在の人物だから、「キャラを作った」というより「その人物を選んだ」と言ったほうが正しいか。
『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』の呪術師を観たときも思ったけど「あわよくば人気が出たらこの人物でシリーズを作りたいな」というのが感じられた。
二人の共通点は能天気で破天荒で茶目っ気があって憎めないところ。あと米国人ではない。なんていえばいいのかな。母国語が英語で白人をひとくくりにした言い方ってなんかなかったっけ……コーカソイドとも違うか……。
呪術師はたしかメキシコ人で、神父はイタリア人だったと思う。『ヴァチカンのエクソシスト』に関してはアメリカ人を主人公にしないところが最近の映画という感じがしますね。
まあヴァチカンだから当たり前にイタリアなんだけど……笑。でもイタリア人ではなくラッセル・クロウをわざわざキャスティングしているのは、やっぱりアメリカ映画だし人気が必要だからなんでしょうね。
映画はおもしろかったな。キャラがいいと感じた。アモルト神父もいいし、相棒のエスキベル神父もいい。
アモルトは気の良い不良おじさん神父で、エスキベルは真面目だけど弱さを持つ若い神父。二人の凸凹がうまく嚙み合ってる。エスキベルも助けられるだけじゃなくてアモルトを助けるシーンもあったし。
まあ言ってしまえば昔からよくある組み合わせですよね。ウィットに富み経験豊富な老刑事と熱血で反抗的な若い刑事みたいな凸凹コンビ。『セブン』とか『ラッシュアワー』みたいな笑。
やっぱり王道はおもしろいね。このコンビをもっと観たいと思わせられた。話の展開的にも続編が作れるようになっているし。
ホラーシーンもすごく良かったんだけど、ちょっとした謎解き要素とか二人の心理的交流の方が印象に残っているな。
ホラーの最高傑作だ! と騒ぎ立てるような作品ではないんだけど、キャラの良さが突出した良作だと思う。
続編作ってほしいな……。ヒットしてくれ……。
0 件のコメント:
コメントを投稿