図書館に行く度に6幕を手に取ってさわりを読んで結局棚に戻す、ということを15年続けてきたんだな……。
ダレン・シャン作品って、あまりの過酷さに読み進めるのを躊躇する箇所がありますよね。デモナータシリーズでは6幕が鬼門だったんじゃないかな。
なんで突然読み進めようと思ったのかというと、『アルテミス・ファウル』が絶妙に児童書欲を煽っておきながらカタルシスを与えてくれなかったから笑。
わたしが児童書に求めているものってなんだ? と考えたところ、原点に戻りたくなったんですね。わたしが本物の児童だったころに頭をぶん殴られた作品に……。
内容まったく覚えていないにもかかわらず、めちゃくちゃおもしろかったです。わたしが求めていたものはこれだ! となりました。満足。
あんな分厚いのに一日で読んじゃいましたからね。さすがダレン・シャンです。
主人公の葛藤、弱さ、強さ、現実の辛さ、残酷さ、そして愛。すべてがまっすぐ心に届く。納得のいくものとして受け入れられる。
苛烈な運命に翻弄される少年の、年齢相応の苦悩があざやかに描かれていて、これこれ、わたしが欲しかったのはこれなんだよ! と興奮しました。
児童書にしてはあまりにもむごすぎる描写が逆に気持ちいい。あまりにも突き抜けすぎていて疑義をさしはさむ余地がない。
冷静にみたらダレン・シャン作品っていろいろツッコミどころがあるのかもしれないけれど、冷静にみれるわけがないんだよな。
わたしが生まれたばかりのひよっこだった頃に強烈に刷り込みされてしまって、わたしの児童書の親はダレン・シャンなんです。ダレン・シャン作品を読んだらおもしろいと思ってしまう。
そんなわけで、ひさしぶりのダレン・シャンフィーバーが巻き起こったので、せっせと読み進めていきたいです。
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