ふむ。ギレルモ・デル・トロが監督してたのね……。そっかあ。ギレルモ・デル・トロ好きなんだけど、この映画はギレルモ風味が少なかったね。あのギレルモにしか出せない味が大好きなんだけど……残念。
原作小説があるから仕方ないか。この映画、たしかに小説で読んだらおもしろそう。ギレルモが選んだ理由もなんとなくわかる。
映画はね、しっかり作りこんであって目に楽しく俳優の演技も良かった。映画の出来はいいと思う。
だけど、なんだろう。いまいちぶっ飛んでいない。何もかもがあまりにも上手すぎてお利口だったかも。ミーハーなわたしにはちょっと物足りなかったかな?
作品の完成度の高さでなんとか最後まで観れたんだけど、ちょっと長く感じちゃって。まあ二時間半あるから実際長いんだけど。若い視聴者をグイグイ最後まで引っ張っていくような作品ではないかな。
まあそんなミーハーなわたしでもブラッドリー・クーパーとケイト・ブランシェットのおかげで興味を持続することができた。特にブラッドリー・クーパーが良すぎて……! いつまで経ってもイケメン。良すぎ。だけど否応なく目を引かれるのはケイト・ブランシェットだね。すごすぎ。
返す返すも残念なのは、もっとギレルモ特有の世界観を楽しみたかったということかな。『パンズ・ラビリンス』『クリムゾン・ピーク』『シェイプ・オブ・ウォーター』とかに出てくる異形の造形がギレルモの見所だと思ってるから……。あと『MAMA』も外せない。まあこれはわたし個人のワガママなんだけど、せっかくギレルモが監督ならね……。
でも、ギレルモも前述のシャマランと同じくいろんなジャンルの作品を撮っているから、そのひとつとしてこういう映画を撮りたかったのかな。たしかに、いつもいつも同じような作品を作るわけにはいきませんものね……。
だけど有名監督が関わっているというだけで、映画への評価がちょっとあがるな。あがるというか、見方が変わる。その監督が撮った今までの作品と比べてどうか? という評価になる。これが良いのか悪いのかわからないけれど。
なにはともあれ、印象的な作品で文句のない良作なんだけど、個人的にはひっかからなかった。でも二時間半観たことに対して不満が湧いてこないくらいの良い作品ではある。それってすごいことだよね。観ても後悔はしないと思う。
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