2024/05/09

ドラマ『ギルモア・ガールズ:イヤー・イン・ライフ』感想

※ネタバレあり

ええ!? ちょっと待って、これこのまま終わらないよね? すぐにも新しいシーズンが作られるよね? 今から面白くなっていくんでしょう?

うわああ……続編は人気次第ってことか……? ラストが衝撃的すぎて……。これ確実に製作側は仕掛けてきてるでしょ……。

だって「秋」でやっと主役級が揃ったじゃないですか。ディーンが出てきてスーキーが出てきて……。そう、スーキーですよ! スーキー出てこないの? ってヤキモキしてたから最後に出てきて本当によかった。

というか、ローリーの妊娠……、突然すぎない? まあ伏線はあったか。ローガンと素晴らしい夜を過ごした日にできたんだろう。ローリーの妊娠がすべてをかっさらっていったよな……。

はあ、パリスのことも気になるしローレライがホテル事業を拡大するのもこれからだしエミリーとジャックの関係も知りたいのに。

本当に続編希望。なんなら出演者がこれ以上年を取るまえにドラマシリーズ復活してくれ。

だって、ローレライ役のローレン・グレアムがギリギリだよ……? なんならエミリーの方が持ちこたえてて驚いた。

どうして、どうして……。ローレン・グレアム以外はほとんど変わってなかったのに。

ローレン・グレアム、他のドラマの役作りであんなになっちゃったの? それとも不摂生のせい? 声がガラガラだったから酒か煙草か……。

なんだかなあ。ローレライが、本当に……歳を取ってて。いや、歳を取るのはいいんです。問題は、他の出演者は驚くほど変わっていないしなんなら年齢を重ねて美しくなっているのに、なぜか彼女だけがしわくちゃになってることです。

顔立ちの問題かな……。眉がつりあがって目が小さくて意地悪そうに見えるんですよね。まあ好みの問題でしょうが。

女優の見た目にとやかく言うのはいけないことなのかもしれませんが、他の俳優が容貌を維持しているのを見ると……この違いは何? と思ってしまいました。いや、どこまでも好みの問題か……。

他の俳優も変わった人はいましたけどね。パティやスーキーは驚くほど痩せていましたね。特にパティは心配になるほど痩せていて心配になりました。

でも懐かしい面々が元気そうに出演しているのを見ると心が温かくなりました……。本当によかった……。

ただ、残念なのはリチャードが亡くなっていたこと……。でもその事実が物語に歳月の重みを加えていて、こう言ってはなんですがそれもまた定めだったのだろうなと感じます。

というか、今回は脚本がすっごくすっごく良くて。本編よりも好き。ユーモアも冴え渡っていた。映像も綺麗で撮り方も斬新でもう大満足。

ローリーとクリストファーの一場面もよかった。ひっかかっていたんですよ、なぜローリーはクリストファーに対して疑問を持たず普通に接することができるのか。むしろ甘いなと思っていた。普通なら恨みますよね。

だって孕ませた女の子になんの援助もせずに世間の荒波に放り込んだ張本人ですよ。男親の援助がなく苦労しただろうに、なんのわだかまりもないものだろうかと納得できませんでした。でも今回ローリーがクリストファーにぶつけた問いのおかげですっきりしました。

そう、クリストファーはひどい男なんですよ。ローリーにその問いをぶつけられてしどろもどろになる彼を見て、やっぱりこの男はギルモアの女たちにふさわしくないと改めて感じました。

それにしてもねえ。ローリーとローガンが……。その関係もまた大人の苦みがあっていいよね。

でも、ローガンはぶっちゃけそれほど好きになれない。なんかあの話し方が気になる。目を細めて声を低くしてかすれさせるのがなんか、なんとなく……色男ぶっているというか。いや、イケメンではあるかもしれませんが、背もちょっと低いし……。

でも、ローガンはジェスよりはマシかなと思っていたんです。実は以前までジェスはろくでもない男だと思っていました笑。だけど『イヤー・イン・ライフ』ではいい男になっていましたね。ローガンよりもむしろジェスとくっついてほしくなっちゃった。

ローリーがこれからどうなるのか、ぜひとも知りたい。何度でも言う。続編希望。

エミリーも以前よりずっと好感の持てる人物になったし、これからどんなふうに生きていくのか見てみたい。あの言葉の通じないメイドのおかげでエミリーの生活が賑やかになって安心した。

何人ものメイドをクビにして辛く当たってきたエミリーを孤独から救ってくれたのは婦人会などのハイソサエティの人間ではなく、いままで虐げてきた人々なんだなあ……。しみじみといいね。

特に感動して泣いちゃったのが、旅に出たローレライが丘にのぼって景色を見て、エミリーに電話をかけるところ……。

リチャードの葬式でローレライがひどいことを言ったこと、ちゃんと昇華されるんだね……。葬式での言動はあまりにローレライが愚かで憤りを感じたけれど、その愚かさがなければこの感動は味わえなかったんだ。

よく考えれば登場人物みんな愚かなんだけど、どうしても憎めないんだよな。その愚かさが愛おしいと感じる。

『イヤー・イン・ライフ』のおかげで『ギルモア・ガールズ』が本当に好きになった。

まだ物語は終わってない。しつこいけどまた言っておく。続編希望。熱烈に。

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