ジブリは24本しか観ていないので、5位までのランキングにしますね。
【ジブリ部門】
1位:風立ちぬ
2位:紅の豚
3位:天空の城ラピュタ
4位:もののけ姫
5位:風の谷のナウシカ
1位と2位が飛行機の話ですね。森博嗣の『スカイ・クロラ』シリーズを読んでから、わたしは戦闘機に憧れを抱いていまして……。一時期戦闘機の画像を狂ったように集めていたなあ……。
風立ちぬは堀辰雄の原作もよかったです。まあ、ジブリのものとはぜんぜん別物の話ですが。
曲りなりにも絵を描く人間として、ものづくりをする人の話は他人事と思えないというか……。自分がものづくりをしているなんて大層なことは言えないですしおこがましいですが。
公開した当時、この映画を観て「宮崎駿は個人的な映画をようやく作れたんだなあ。よかったね。もう悔いはなかろう」と祝福していたんですが、後年さらに個人的な『君たちはどう生きるか』が作られて驚きました笑。
『紅の豚』も宮崎駿のロマンが詰め込まれているけどきっちりエンタメとして昇華されていていい。アドリア海が美しくてどこかノスタルジックで好きです。ポルコ・ロッソとマダム・ジーナの大人のほろ苦い恋愛の風味が舞台とマッチしていてね……。
3位の『天空の城ラピュタ』はエンタメとして完璧すぎて感服せざるを得ない。伝説ですよね。空から女の子が降ってきて冒険がはじまるなんて……完璧すぎる。
『もののけ姫』は公開された当時姉妹で熱狂してました。関連本とかをはじめて読んだ作品かも。森の中でこだまが佇んでいるジグソーパズルを買ってもらってやったんですが、細部まで描き込まれているのがよくわかった。
5位の『風の谷のナウシカ』は言わずもがなですね。もう何も言えません。
たぶん、それぞれの映画にそれぞれの思い出がジブリを観た人全員にあるんでしょうね。
『崖の上のポニョ』は今まで観た映画で最速で涙した作品かも。冒頭の方で魚がわーっと画面いっぱい泳ぐじゃないですか。映画館で観て、あそこで涙がだばーっと流れました。アニメーターが命を削って描いたのが伝わると涙が出ますよね……。
『千と千尋の神隠し』はいろいろ考察が出ていますよね。それで流布している説に、ハクは千尋の死んだ兄だというのがあるじゃないですか。あれ、ぜんぜん違いますよね。なんでそう思ってしまったんでしょう……。
その説の元となった解説では、論拠として回想シーンで川面に伸びる子どもの手は白いシャツを着ていて川に落ちた千尋は裸だから、水に伸びる子どもの手は兄で千尋を助けて死んだのだと言っていたのですが。
まず、なぜ千尋が裸だったかというと、魂の存在になっていたからじゃないですか? だから見えないはずのニギハヤミコハクヌシが見えているんだと思います。
そもそも、論拠となった回想シーンを千尋が思い出したのは昔溺れたときに今ハクの背中に乗っているのと同じように川でハクに助けてもらったからであって。
もし兄が千尋を助けたんだとしたら、兄は水に飛び込んだとたんにニギハヤミコハクヌシになって千尋を助けたということになりますが、違いますよね……。
千尋が迷い込んだ日に神であるハクの姿が見えていたのは、あの入口のトンネルを抜けることによって魂だけの存在になるからだと考えると、ラストシーンで千尋の記憶が消えていたことも辻褄が合います。
現世に帰るときにあのトンネルを逆に抜けることで、魂が肉体を纏う。その肉体はトンネルを抜けたときのままなので歳を取っておらず記憶もない。肉体に記憶はないけど、魂はトンネルの向こうで起こったことを覚えている。
そういう話だと思ったんですけど……。まあ、千尋の兄がハクだなんて面白い仮説なので飛びつきたくなる気持ちもわかります。なぜかジブリは都市伝説みたいにされやすいですね笑。
なにはともあれ、宮崎駿が生きているときに生きていられてわたしたちは幸運です。いつまでも作品を作っていただきたいですね。
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