いやはや……。ネタバレ恐怖症が和らいでいてよかったですよ……。最近はわりとネタバレに耐性ができてきたような気がします。
ネタバレが嫌なら気になる映画は片っ端から観ておくべきなんですよね。それがネタバレ回避する唯一の方法でありわたしの責任でもある。
『ハンニバル』はリドリー・スコットが監督していたんですね。リドリー・スコットの映画ってある種の上品さがあるのに狂暴な雰囲気がそこはかとなく漂っていて、派手な演出はないのに引きつけられるからすごい。
ポールの晩餐のシーンとか、とても静謐なのに猟奇的でしたね。エレガントなのにすごい迫力でした。映画の凄みを感じました。
前半はイタリアの荘厳な街並みのなかで行われる血生臭い殺人が神聖であると同時に冒涜的でよかった。相反する要素を違和感なく同居させる手腕はさすがだ……。
主役のジュリアン・ムーアの冷徹な美貌には痺れました。『羊たちの沈黙』のジョディ・フォスターの美しさも突出してましたが、ジュリアン・ムーアもいいですね。
あと、驚いたのがゲイリー・オールドマンが出ていたこと! エンドロールを観てびっくりした。あれって特殊メイクだったんだ。あの役がゲイリー・オールドマンだったことに気づいた人っているのか?
今回姉にネタバレされたのが映画の一番おもしろいところだったので、ちょっと、まあ、残念だったな……。いや、観ていなかったわたしが悪いんだけど……。
例の手錠のシーン……。一応確認しますが、これを読んでる人はネタバレを気にしない人ですよね? 普通にネタバレしますよ?
クラリスじゃなくてレクター博士の手首を切り落したシーン。切り落とした手首を見せないところが粋でしたね。
あのシーン、ネタバレがなかったらもっとおもしろかっただろうな……。しくしく。
いや、めそめそしている場合じゃない。あらゆるネタバレを回避するため、もっと精力的に作品を観よう。
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