なぜ食指が動かなかったのか、なんとなくわかる。この映画……欠点がなさすぎる。ど真ん中でおもしろいから、感想の抱きようがない。
いや、今はうつっぽくて心の働きが弱まっているから、感想が出てこないのかな。ちょっとそこらへんはわからないんだけど。
ライアン・レイノルズをはじめとした俳優陣はいい演技してるし、話の筋もおもしろいし、観終わったあともスッキリする。まじでひっかかりがない……。
他のゲーム作品からひっぱってきたネタがあるんだろうけど、わたしはゲームに疎いのでわからなかった……。残念。
クリス・エヴァンスが出てきたときはお得な気分になった。いい子ぶっていないクリス・エヴァンス、いいよね……。Sワード使ってた……うふふ……。
思いのほか脳に負荷がかかったのが、悪役アントワンの話し方。あのアクセントはなんだ? めちゃくちゃストレスだった。うっ、思い出しても不快な気分がよみがえってくる……。
この映画はディズニー+で観たんですが、子どもが観ても安心な映画ですね。文句なし、お手本的のようないい映画。
ダ・ヴィンチ・恐山さんがラジオで「傘の倒れ方はいくつもあるが、傘が立っている状態はひとつしかない」みたいなことを言っていました。たしか作品を褒めるときの話だったような気がする。
まさしくこの作品は「傘が立っている状態」。そういうときって、特に言及することないですね。
でも、同じく完璧におもしろくて似たような作品で『レディ・プレイヤー1』がありますが、あれは大っっっつ好きなんですよね。めちゃくちゃ大興奮したし大号泣したし元ネタがわからなくてもワクワクした。ゲームぜんぜんしないし興味もないのに。
『レディ・プレイヤー1』と『フリー・ガイ』、わたしのなかで何が違ったんだろう。
まあ好みの問題か……。わたしの個人的な好みとして、監督の自我や思い入れや過去が作品に色濃く投影されているのがわかる作品が好きなんだよな。創作者のオブセッションが見たくて作品を見ているところがあるから。
もちろんプロフェッショナルの熟練された超絶技巧や作りこまれた世界観も楽しむんだけど、それだけじゃ物足りなく思っちゃうんだよね……。一個人の凝り固まったトラウマが作品に投影 and/or 昇華されるのが見たいのよ……。
でも、自分にとって思い入れの深い作品を受けとめる元気がないとき、『フリー・ガイ』みたいな作品にはいつも助けられる。コメディありアクションあり感動ありの完璧優良映画しか観れない時だってありますわな……。ありがたやありがたや。
自分的に一番好きなシーン、なぜかコーヒーショップのシーンなんだよな……。あそこ好き。元気がないときにまた観よう。
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