これがまたけっこう良くって……。ミステリの美味しいところをちょこちょこつまんでオードブルにしました、ってかんじの本でした。
おもしろかったのが、作家によっていろんなシリーズを持っているところ。たとえば、青井夏海は<助産師探偵シリーズ>を持っているし、滝田務雄は<田舎の刑事シリーズ>を持っている。
ミステリ作家ってなんらかのシリーズを持っているのが普通なんだなあと知りました。わたしはミステリにはとんと疎いので、ちょっと新鮮。これ、ミステリ好きの人なら常識なんだろうな笑。
どの小説が一番おもしろかったかというと、この本の最初を飾る『オンブタイ』! これは最後の一文を読んだ瞬間鳥肌が立ちました。
『オンブタイ』の作者、長岡弘樹を検索してみるとご本人の写真が検索トップにでてきたんですが、とても温厚そうな整った顔立ちをした方で、作品とのギャップにたまげました。作品の印象としては、冷たい顔をした厳しい顔つきの人だと思ったのに……。
長岡弘樹はどんな作品を書いているのかなと思ってWikipediaを覗いてみると、<教場シリーズ>を書いているそうで……。そして作品の多いこと多いこと……またもやたまげました。
あんなに大量の作品を書いて、ネタ切れにならないものですかね……。他の作家の作品とも被らないようにしなければいけないし。それにしても、推理小説家って特殊な職業ですよね……。探偵と同じくらい物語性があるような気がする。
推理小説家が探偵の小説ってあるのかな。うわ、自分で考えといてなんだけど、おもしろくなさそう……。ちょこっと調べてみたところ、あるには、ある……? 失礼しました……。
今後はわたしとしてもミステリをもっと読んでいきたいので、まずはこの『ベスト本格ミステリ』の他の年も読んで、好きなシリーズを見つけて読んでいこうかな。
0 件のコメント:
コメントを投稿