前の記事で「映画のなかの好きな男」をやったので、次は女優版。
まずは……ナタリー・ポートマンかな。あの気品のある頭の良さそうな顔。最高にいい。実際に頭がいいところもすごい。ハーバード大学現役合格、6ヶ国語に堪能ですよ。それに礼儀正しく信念もある。
ナタリー・ポートマンの映画はたくさん観たんだけど、まず挙げるなら『
レオン』かな。マチルダでわたしの性癖の方向性が定まったと言ってもいいかもしれない。
今書いている小説のヒロインポジションの子、マチルダに影響を受けまくっているもん。十二歳という年齢とコケティッシュな魅力のアンバランスさにわたしは囚われているんだけど、マチルダが発祥ですね。
ナタリーの演技で一番心にくるのは、泣き顔ですね。泣きじゃくるナタリーは本当にかわいそうで美しい。眉が綺麗なUの字に弧を描いてて。『
Vフォー・ヴェンデッタ』や『
ブーリン家の姉妹』でも号泣していたけど、泣く役柄をこんなにたくさんする女優ってよく考えるとめずらしくないか?
そうは言っても、ナタリーが身も世もなく泣く演技はこれ以降はないだろうな……。成熟した女性に成長したし。ナタリーはお年を召しても美しいので、これからもいろんな作品に出てもらいたいです。
二人目はジェニファー・ローレンスだな。この人、本当にきれいだよね。内面から光り輝いている。ご本人の普段の言動を見るにきっぷがよくて明け透けっぽいけど、繊細さが隠れているような気がして惹きつけられる。
この方は『
ハンガー・ゲーム』で本格的に有名になったけど、わたしはこの作品の良さがいまいちわからなかったんですよね。演技の天才と言われているジェニファーの良さも同じくわからなかった。
演技が絶賛されているジェニファーの良さを知るために次は『
パッセンジャー』を観たんですが、この映画ではわたしがクリス・プラットが好きだという再確認しかできなかった。
ジェニファー・ローレンスが好きだと明確に意識したのは『
マザー!』です。この映画ね……視聴して不快になった方もいるかと思います。日本で劇場公開中止になったのは、その内容のせいなんでしょうか? たしかにこの映画はキリスト教に理解がないと意味不明の映画だと思う。
監督は気候変動の映画だと言っているようですが、創世記からイエス・キリストの誕生までの歴史、そして爆発的なキリスト教の布教、現在の世界情勢をあらわしていますよね……。そして黙示録の最後の審判までを描いている。タイトルの『
マザー!』も母なる地球という意味だと思うし……。
この映画はジェニファーが発光しているように感じた。監督と恋愛関係にあったようだから、恋する女のきらめきを見れたのかもしれないね。ジェニファー本人も深く映画にコミットしているのが感じられた。
わたしはジェニファーだけでなく『
マザー!』が好きで好きで……。この映画を好きだというと人格を疑われるかもしれないけれど、とにかく好きなんです。詳しく語りたい映画ですが、キリスト教の知識がある方なら自明の理なので黙ります。難解と言われているけど、すごくストレートなメッセージだったと思ったんだけど……。わたしの理解が浅いだけかな。
ジェニファー出演作品で他に良かったのは『ドント・ルック・アップ』。最初観たときはジェニファーだと気づかなかった。もうちょっと小奇麗にしてもよかったんじゃないですかね……。でも作中でティモシー・シャラメといい仲になってて湧いた。アリアナ・グランデ
の歌もよかったし。
ジェニファーの何がいいって、声ですよね。酒に焼けたようなハスキーボイス。役を演じていない、普段の話し方が一番好き。ジェニファーの作品はあまり観ていないからもっと観たいなあ。
サンドラの恋愛映画のすごいところは相手役も引き立てるところだと思います。サンドラはもちろんいいんだけど、相手の男優もちゃんと印象に残っている。サンドラってそういうところあるよね……。うん、何様? ってかんじですね笑。
そして外せないのが『
オーシャンズ8』。わたしはね……つくづく自分がミーハーだと痛感しました。スピンオフのこっちのが本家よりも好きかも。サンドラ・ブロックと相棒のケイト・ブランシェットが……二人の相棒っぷりが……良すぎる。アン・ハサウェイも良かった。この映画のアン・ハサウェイが一番好きかも。
サンドラ・ブロックは謙虚に演技するんだよなあ。だから相棒が光るんだよ。サンドラ・ブロックって存在感が大きすぎるのを自覚しているのか、出しゃばりすぎない演技をするんだけど、しっかり爪痕は残すんだよな。
他にもいろいろ語りたい……。サンドラ・ブロックについては相手役のことも大いに語りたい。『バード・ボックス』や『
ザ・ロストシティ』や『
28DAYS』のことも言及したい。だけど結局サンドラ・ブロックは良すぎるという話に帰結するので割愛します。
でも最後に言わせて……。サンドラ・ブロックの一番好きなところはその話し方。ひそひそというか囁くような……上品さを感じる発声ですよね。もっと聞きたくなる。
最後はマッケンジー・デイヴィス。この人は『
オデッセイ』のエンジニア役ですごくいいなあ! と感じ入って「どっかで観たことある……!」と思ったけどどこで観たのかどうしても思い出せなくて、そして今この記事を書くなかでWikipediaを読んで思い出しました。
『ブラックミラー』シーズン3の”サン・ジュニペロ”に出ていた人だー! はあ、すっきりした……。そうだそうだ、『ブラックミラー』のなかでも”サン・ジュニペロ”は時代背景が特別好きでもう一度観ようと思って途中まで再生していたんだ。
わたしは1980年代後半のファッションが刺さりに刺さって仕方なくて、この時代のファッションの絵を描こうと思って資料集めのために観ようとしていたんだ。完全に思い出した。
Wikipediaを読んでいると、マッケンジーはどうやらレズビアン女性のアイコンされているようで……。え、ますます興味が出てきたんですが。たしかに”サン・ジュニペロ”はそういう物語だったよね。『
ターミネーター:ニュー・フェイト』観てみよう。単純ですみませんね……。
マッケンジー・デイヴィス、どうしてこうも刺さるんだろう……。『
オデッセイ』でも”サン・ジュニペロ”でも眼鏡をかけていたよな。『
ブレードランナー 2049』で観ていたはずなのにぜんぜん覚えていなかったところを考えると、マッケンジーが眼鏡をかけている姿にキュンときているみたいです。
あ、これ、もしかして……。前回の「映画のなかの好きな男」でもあったように、わたしの性癖なんじゃないか?
頭が良くて、育ちが良さそうな顔をしていて自己肯定感が低くて世慣れていない男が好きだと書いたんだけど、女性の場合もそういう人が好きってこと……? だって『オデッセイ』と”サン・ジュニペロ”のマッケンジーっていかにもそういうかんじじゃないか?
うわあああ。なんかなあ。ちょっとした発見だよこれは。あんまり意識していなかったんだけどな。
そういえば、いま描いている漫画の主人公もそんなかんじだな。あんまりそのキャラに愛を感じてはいなかったんだけど、性癖の男を無意識に描いていたんだろうか。もう一人の主要女キャラは性癖ど真ん中の女を描いていると自覚してはいるんだけど。
重要なのは、性癖に刺さるキャラのほとんどに相手役がいることだな。性癖ドストライクのキャラと付き合いたいというわけじゃなくて、そのキャラにはすでにパートナーがいてそのパートナーとの関係性に萌えを感じているんだろう。
こうして改めて好きなものを語っているといろいろな発見があっておもしろいですね。
また好きなキャラが出てきたら報告します笑。