2024/10/31

『ベスト本格ミステリ2012』感想

図書館をウロウロしてたら『ベスト本格ミステリ』なるものを見つけたので、久しぶりにミステリ読むかあ、と思って借りた本。まずは2012年のものから借りました。

これがまたけっこう良くって……。ミステリの美味しいところをちょこちょこつまんでオードブルにしました、ってかんじの本でした。

おもしろかったのが、作家によっていろんなシリーズを持っているところ。たとえば、青井夏海は<助産師探偵シリーズ>を持っているし、滝田務雄は<田舎の刑事シリーズ>を持っている。

ミステリ作家ってなんらかのシリーズを持っているのが普通なんだなあと知りました。わたしはミステリにはとんと疎いので、ちょっと新鮮。これ、ミステリ好きの人なら常識なんだろうな笑。

どの小説が一番おもしろかったかというと、この本の最初を飾る『オンブタイ』! これは最後の一文を読んだ瞬間鳥肌が立ちました。

『オンブタイ』の作者、長岡弘樹を検索してみるとご本人の写真が検索トップにでてきたんですが、とても温厚そうな整った顔立ちをした方で、作品とのギャップにたまげました。作品の印象としては、冷たい顔をした厳しい顔つきの人だと思ったのに……。

長岡弘樹はどんな作品を書いているのかなと思ってWikipediaを覗いてみると、<教場シリーズ>を書いているそうで……。そして作品の多いこと多いこと……またもやたまげました。

あんなに大量の作品を書いて、ネタ切れにならないものですかね……。他の作家の作品とも被らないようにしなければいけないし。それにしても、推理小説家って特殊な職業ですよね……。探偵と同じくらい物語性があるような気がする。

推理小説家が探偵の小説ってあるのかな。うわ、自分で考えといてなんだけど、おもしろくなさそう……。ちょこっと調べてみたところ、あるには、ある……? 失礼しました……。

今後はわたしとしてもミステリをもっと読んでいきたいので、まずはこの『ベスト本格ミステリ』の他の年も読んで、好きなシリーズを見つけて読んでいこうかな。

2024/10/22

柳美里『家族シネマ』感想

読んだことのない作家、特に女性作家の作品が読みたくて、いろいろ迷った末に選んだのが柳美里の『家族シネマ』でした。

柳美里を読むのはこの本がはじめて。なぜ今まで読まなかったかというと、柳美里って虐待が報道されたことがありましたよね。それで読むのをやめました。

報道が具体的にどういう内容だったか、虐待が本当にあったのか、今となってはわかりませんが、その記憶が薄れていたので手に取ったというのが正直なところです。

わたしは好きな作家ばかり読んで新しい作家をなかなか開拓しないし、したとしても気に入ることはほとんどありません。柳美里も、心から好きになれたとは言えない……。

でも、読みごたえはありました。特に表題作で芥川賞もとった『家族シネマ』は静かな気迫があった。

家族という人間の集まりの醜さ、煩わしさを淡々と映している。そして壊れた家族で生きてきた者の歪(ひずみ)が性の乱れとして表出することへの諦め。自分を大切にすることができない人間の悲しい性(さが)。

わたしも家族とは醜く煩わしいと思っていた時期があったし、自分を破壊するために性を徒に振りかざしたこともあるし、自分を大切にできなかった。

でも、そんなわたしがこの本を読んだからといって何も変わることはなかった。共感もしない、救いもない、怒りもない。でも悲観的ではない。そして爽快感もない。

でも、それが心地いい気がする。ほっといてくれる安心感。ただ情景を見るだけで、心かき乱されることもなく通り過ぎていく。

助けが必要なわけではない、救いを求めているわけでもない、浄化も昇華もどうでもいい。そういう心境にとって、この小説の距離感はなかなかいい。

柳美里の他の作品を読むかどうかは……ちょっとわからない。他にも読んだことのない作家を読んでみてから決めよう。

2024/10/14

ドラマ『地面師たち』

普段日本の映画やドラマをあんまり観ないので、『地面師たち』が久しぶりに観た日本のドラマでした。すごくおもしろかった!

このドラマを観たきっかけというのが、あるYouTubeチャンネルでパロディしている動画を観たからです。その元ネタを知りたくて観たところがありますね……。そのパロディ動画が上手くできてておもしろかったんです。

ちょっと原作気になるなあ。読んでみたい。社会派小説みたいなものを読まないので、興味を持つのもめずらしいのですが、このドラマの原作小説は読みたいな。ドラマでのちょっとした違和感が小説ではどうなっているのか知りたい。

違和感って言っても些細なことで、たとえば辻本と後藤が石洋ハウスとの寺の下見を終えて門を閉めているときに、川井菜摘のタクシーが参道を走ってきて絶対川井菜摘に見つかったでしょ……と思ったら気付いてなかったこととか笑。緊迫した良いシーンだったので文句はないですけど……。

他にもオロチが鍵を変えられるって請け負って鍵を変えたみたいだけど、それがどのタイミングであったとしても川井菜摘には気付かれるよね? 川井菜摘は古い鍵しか持っていないんだから。鍵が違うとわかった時点で警察に連絡しそうなものだけど……。まあストーリー的にあのタイミングで発覚したほうがおもしろいからいいんですが……。

あと倉持が辻本と墓場で会ったときに辻本の車にGPSをつけていたけど、そこにはつけられないだろという位置にGPSをつけていたりとか……。まあカメラのアングル的にあそこじゃないと映えないからかもしれない……。

それからなんといっても、辰さんがあんな昼日中の都会の真ん中で拉致されたこと。いやいや、うーん、リアリティ……どうなの。あれって裏社会ではアリなんでしょうか。

いかんいかん。こういう枝葉末節に拘ってたらおもしろいものもつまらなくなっちゃいますね。おもしろければ多少の違和感を抱いてもつつきまわさないのでおこう。

でも麗子に関しては違和感を抱いてもいいか……? なんか他の男性陣に比べてキャラクターが薄っぺらくなかったですか? 演技のせいかな……。小説だと罷り通るところがドラマになったせいで現実のリアリティに耐えられなくなった……?

とりあえず麗子が変に浮いててちょっとぎょっとしたというか……。小池英子が悪いわけではないと思うんだけど。他のキャラクターに重厚感があったからなおさらその違和感が突出しちゃってた気がする。別にそのことに嫌悪感を抱いたとかじゃないんだけど。

ああ……。なんか似た状況を思い出した。『シン・ゴジラ』で石原さとみが浮いてたのと同じだ笑。他の男性キャラクターはしっかり現実味があったのに、なぜか石原さとみだけアニメチックだった気がする。別にそれが嫌いというわけじゃないのでいいのですが。

浮いてて良いのかもしれませんね、紅一点だし。でも、こういう男性社会を描いたドラマで上手に女性キャラを馴染ませている作品があったら知りたい気もする。それを上手に描ける人の作るものっておもしろそう。

なにはともあれ、おもしろかったのでまたこういう作品を観たいです。原作、読んでみようかなあ。

2024/10/12

フィリパ・ピアス『トムは真夜中の庭で』感想

一昨日『薔薇の名前 上』を読み終わり、すぐにも下巻が読みたいのに図書館で借りられる上限いっぱいまで借りてて、一冊返さないと下巻が借りられないので急いで読みました。

この本、序盤のつまらない(ごめんね)箇所を乗り越えると終盤に怒涛のおもしろさを味わえる。読み始めた時は読んだばかりの『薔薇の名前』と比べてしまって「え……つまらな……?」と思ってしまった。それはまったくの間違いだったわけだ。

一度読み始めたら必ず最後まで読み切ると自分で決めているので、心が折れそうになりながらも読み進めてよかった。この決め事のせいでひどい本を斜め読みする羽目になったこともあったけど、おおむねこの信念に従っておいて間違いはないようだ。

なぜつまらないと感じてしまったかというと、風景描写が微に入り細を穿つものだったから。不必要なまでに写実的で、くどく感じてしまった。なぜそこまで著者が描写に力を入れたかというと、実際に著者が子どもの頃に住んでいた家の裏に庭園があり、その庭園をそのまま物語に映し出したかららしい。

正直にいうと、わたしはそこまでトムにも思い入れを感じなくて、それというのもトムという男の子がリアルすぎて、現実の男の子と同じ距離感を感じてしまったから。心の機微も行動も等身大の男の子っぽくて、わたしと違う子だと思ってしまった。良いことなんですけどね、小説の主人公が現実に生きている男の子みたいだというのは。

なんだか、この小説でわたしがあまり気に入らなかったところは現実を忠実に再現している部分ですね。わたしがどれだけファンタジーにかぶれているかわかるな笑。

ハティが出てきてからが、この本のはじまりだったな。トムとハティが孤独な子ども同士の親交をあたためあうシーンは楽しく、そして切なくもあり……。物語が進むにつれ、ハティの悲しい境遇がわかってきて、さらに切なさを味わい……。

トムは毎晩訪れているのに、ハティにとっては数か月に一度しか会えない友達だったことが分かったときが一等悲しかった。トムが来なくても、ハティは庭園で遊び続けていたんだ。たったひとりで……。

ハティがどんどん大人になっていくのも切なかった。怖いおばさんに怯えながら少女時代を過ごしたんだ。一人遊びが板について、たとえ新しくできた友人といても、自然とひとりになってしまうハティ。そんなハティの遊び相手になったトムがどれだけハティの救いになったことか……。

ハティが少女から大人の女性に成長していくのに、トムだけはいつまでもパジャマで裸足の小さい男の子という構図が嬉しいような悲しいような、複雑な感情を抱きました。トムが子どもの素直さで庭園に永遠を求めているのに、ハティは結婚して庭園と別れるのも対比がきいてますよね。

そしてバーソロミュー夫人がねえ……。最後に最初と繋がって、あれはそういうことだったのか……! ってなるのが最高でしたね。いやはや、よかったです。

2024/10/09

ウンベルト・エーコ『薔薇の名前 上』感想

下巻を読んでから感想を書こうかなと思ったけど、上巻の内容を忘れそうなので書いておく。

なぜ『薔薇の名前』を読もうと思ったかというと、最近『百年の孤独』が文庫化しましたよね。どうやら『百年の孤独』と『薔薇の名前』は「文庫化したら世界が滅びる」と言われているそうです。

百年の孤独』はけっこう前に読んでいて、あまりにも衝撃だったので単行本も買いました。『薔薇の名前』も有名なことは知っていて、いつか読もうと思っていたのでこれを機に読もうかなと思った次第です。

いやはや、これね……おもしろい!! まさしく奇書!! 不思議なんですよ、ほんとうに不思議。この本は不思議です。

物語の舞台は1300年代の修道院。バスカヴィルのウィリアムとメルクのアドソのふたりが僧院で起こった不可思議な殺人事件を捜査するお話。

そう、なんとこの小説、修道士が探偵役の推理小説だったんですよ……! 意外じゃないですか? じゃあなんでこんなに分厚いの? って思いますよね。なぜなら、神学の小難しい話を延々と話し合っているからです。

この本の不思議さを説明すると……。まず、書いてある事柄が難しすぎて理解ができないにもかかわらず、スラスラと読み進められるんです。まったく引っかかりなく。はじめての経験です。

登場人物たちは頻繁に(というかほぼ全編にわたって)宗教上の教義の議論をしているんですが、これがほぼ理解できない。難しすぎる。だけど理解できないことが苦痛じゃない。そのままスーッと読んでいってしまう。

博識明晰明朗老僧のウィリアムと、勉強熱心素直で可愛げある見習い修道士アドソのキャラクターも気持ちがいいし、不気味な殺人事件の謎を追うストーリーも最高におもしろいし、高名な修道院の闇にはびこる罪の影がいい具合にちらつかされて、上巻の終わりでは驚きの出会いもあったりして、もうこれがおもしろいのなんのって……。

当時の宗教的な対立や宗派、異端審問や教皇の意向の話は正直ちんぷんかんぷんなんだけど、読ませる文章なんだよなあ……。

それにしても、この本が世界中でベストセラーになったんだ……。どういう人が読んでいるんだろう? 一般人が読むにはちょっと難しくないか? でもわかる気がする。この本の不思議な魅力を世界はちゃんと見出して広めていくんだ……。本を読む者にとっての福音だね。

この本は、世俗の喜びを排して書物や知識に熱狂する者たちが描かれていて、どうやら事件の核心も一冊の書物が関係しているようなんです。

ウンベルト・エーコ、本を読むことを愛しているんだろうな……。彼の博学ぶりは『異世界の書: 幻想領国地誌集成』という本を図書館で見つけて知りました。これが一万円くらいする巨大な図鑑なんです。欲しいなあ。『薔薇の名前』も手元に欲しいな。

知識もすごいんだけど、読者をひっぱる力もすごい。こんなに力強くひっぱっていってくれる小説、なかなかないです。

この本を読み終わるまでにどれくらいの時間がかかるんだろうと戦々恐々としていたんですが、予想よりもずっとはやく読み終わることができました。はやく下巻を読みたい!

2024/10/08

恩田陸『終わりなき夜に生まれつく』感想

すごく読みやすくて一日で読んでしまった。本を一日で読めると嬉しいね。勢いがつく。

この『終わりなき夜に生まれつく』は『夜の底は柔らかな幻 上・下』の前日譚。『夜の底…』はずいぶん前に読んでいる(2022年3月読了)。

本を選ぶときにつくづくすごいなあと思うのが、装丁。前情報とか一切なかったんだけど、『終わりなき…』のタイトルと装丁を見ただけで『夜の底…』のシリーズだろうなってわかった。

装丁で本の内容がほんのりわかるのって、よく考えるとすごいことじゃないですか? 色や絵や写真やフォントやタイポグラフィで、閉じられた本の内容を伝えることができるなんて……。すごい技術だよなあ。

図書館の本棚のあいだを歩いていると、いま自分が求めている本が呼んでくれるんですよ。よく聞くじゃないですか、そういう話。それって霊的な話じゃなくて、装丁によるものですよね。

装丁が本の内容を外の世界に発信しているから、その信号を無意識にキャッチして、自分が読みたい本に気づくことができる。装丁って、すごいなあ……。

本の内容の話をすると、話自体はおもしろかったんだけど、如何せん『夜の底』の内容をほとんど忘れちゃってて、十分におもしろさを享受することができなかった。

さっきまで葛城と神山を混同しちゃってたもん。『夜間飛行』で出てきた葛城と最後の短編の『終わりなき夜に生まれつく』の神山がごっちゃになっちゃってた。だってどちらも長身のイケメンだったから……。

葛城と神山、どちらも「か」で始まるから脳内で近くに配置されちゃって混同しちゃうんだよな。だからわたしが創作する時は、始まりの音がなるべく被らないようにスプレッドシートで人物名や地名、固有名詞の表を作ってました。

『夜の底…』は内容や登場人物はほとんど覚えていなかったけど、ラストの情景だけは脳に焼きついてて、それだけでもすごい小説だなあと思う。

恩田陸は「このシーンを書きたい!!」っていう熱い思いがこちらにがっつり伝わってくるから好き。あと、はじまりのワクワク感。

たしか『小説以外』というエッセイで読んだんだけど、小説を書く前にポスターを作るそうです、映画のポスターみたいなのを。自分で絵を描いて、煽り文を書いて「これはおもしろそうだ!」と自分の気持ちを高めてから小説を書き始めるとか……。

恩田陸って、正直「これはちょっとなあ……」と思う作品もあるんですが、わたしが恩田陸に求めているのは物語がはじまる時のワクワク感なんですよね。だから中盤終盤ラストが多少「うーん」という出来栄えでも構わない。

小学校の時、嵐が近づいてきていて、昼間なのに教室の電気をつけないといけないくらい外が暗くて、遠くでゴロゴロと雷鳴が鳴っている、そんな非日常感。嵐の前の予感。これがわたしの恩田陸観。(あれ、韻踏んでる?笑)

これを味わいたくて、恩田陸の本を手に取り続けています。まだまだ読んでいない恩田陸の本があるから嬉しい。これからも読み続けます。すべて読む日がくるまで……。

2024/10/06

映画『10 クローバーフィールド・レーン』感想

この映画、閉所恐怖症にはけっこうきつかった笑。ミシェルがダクトを通っていくときの、ダクトと身体がちょうどフィットするかんじがゾゾゾ~ッてなりました……。

おもしろかったなあ。観ているあいだめちゃくちゃハラハラしたので観終わったあとは謎の解放感があった。密室での緊張感あるやり取りもおもしろかったけど、まさか宇宙人侵略ものだったとは……。

この映画は三部作らしいですが観る前はよく知らなくて、前作の『クローバーフィールド/HAKAISHA』観ていないんですよね……。HAKAISHAの字面があまりにもダサすぎて……。

洋画のタイトルがたまにものすごくダサくなるのはなんでだろう。わたしたち観客に刺さるようにとわざわざそうしてる人がいるんだよね……。広告屋さんの感性ってよくわかりません。

どうやら『クローバーフィールド/HAKAISHA』はモキュメンタリー映画らしいので、これから観ることはないでしょう。わたしは三半規管が弱いみたいで、ああいう映画は漏れなく酔っちゃって楽しめないんですよね……。

この映画の話に戻ると、ハワードが絶妙に気持ち悪かった。紳士然としているけど、どこか信用できないところがある。いつ切れるかわからない怖さがあって、親切なのに心根がいいと思えない。しかもロリコンで誘拐殺人容疑あり。

ハワードがエメットを殺したときはあまりに突然ですっごくびっくりしちゃった。そのあと急に身だしなみを整えてミシェルに接してきたのも気持ち悪かったなあ……。あれはどういう心理なの?

ミシェルはハワードのせいで事故にあってあそこに連れてこられたとはいえ、ハワードのおかげで宇宙人の侵略から生き延びたわけで。それなりに恩はあるんだけど、それを全部反故にするくらい気持ち悪かったから、ミシェルの行動に恩知らず感がでなかったのがよかったね。

あのシェルターって大災害への備えだけじゃなくて監禁の用途も担っていたんだろうなあって考えると、家庭的で温かな雰囲気に仕上げてあるのも気持ち悪く感じてくるよね。攫ってきた娘と家族になるためにあそこを設えたんだと思うと、燃えてよかったよ、あんなところ。

エメットがいなかったらどうなっていたことやら。エメットの財布に入ってたあのバスのチケット……。まだ持ってたんだ……。いいやつだったなあ……。

ミシェルも最初から最後まで警戒心があって反骨精神があり行動力もすごかったからよかった。すごくきれいで見応えもあったし。

いやはや、思いっきりハラハラしてスッキリした。いい映画でした。

あさのあつこ『バッテリー』感想

ここ数日間、本当に『 バッテリー 』のことしか考えてなかった。一日に一冊、時に二冊読んでいて、さっきⅥの完結編を読み終わったのですが、この、行き場のない気持ちをどうすればいいのか、わからない。 感想ブログなんてものをしているわたしだけど、実は読んでも感想を書かない場合もあって。 ...